三陽商会、気合の一撃
英国・バーバリー社との契約がついに切れた!三陽商会!
バーバリーに代わる戦力として、「クレストブリッジ」というブランドを設立しました。
メンズが「ブラックレーベル クレストブリッジ」で、レディースが「ブルーレーベル クレストブリッジ」です。バーバリーの時と違い、レーベル名が先に来るところがポイントですな!
「ミハラヤスヒロ」の三原康裕氏がクリエイティブディレクターに就任し、大きな話題となりました。
今回は。
2015年9月1日から本格展開となる「クレストブリッジ」について!
参考記事:これからのバーバリーはどうなるのか、ざっくりまとめ
日本発の、ブリティッシュトラッド
ブランドの大コンセプトは「CONTEMPORARY BRITISH」。
他に「清潔感」「正統派」「遊び心」「上質感」といったものをコンセプトとして挙げ、BLACKLABELの強みを活かしつつ”引き続き”メイドインジャパンのアイテムを展開していきます、と説明しています。
基本的には、バーバリーブラックレーベル・ブルーレーベルの路線を継続するようです。
しかし!
それじゃあパリコレブランドを持つ三原康裕氏をディレクターに起用した意味がないってもんです!
三原氏が意識したのは、「継承」と「革新」。
ブランドらしさは守りながらも、「遊び心」のある、エッジの効いたアイテムは確実に増えており、バーバリー時代より面白みもグンと増しています。
コレクションでお披露目された「クレストブリッジチェック」。
メンズ・レディース共に、このチェックを定番に据え、顔として扱っていくようです。
バーバリーチェックよろしく、定番となるか?
(既存顧客のみなさん!名前は少し変わっちゃうけど…作る洋服はそんなに変わらないから、これからも宜しくお願いします!!)という三陽商会の声が聞こえてくるようです。
ついでに、(ちょっと、そこのオシャレさん!三原さんの作るブリティッシュトラッド見たくない?靴もあるよ?)という囁きも聞こえてくる気が。
うう、暑さのせいで頭がおかしくなったかな…。
デビューコレクションを見てみよう
雑誌等にもすでに掲載されているので、ご覧になった方もいるかと思いますが。
気になるデビューシーズンのコレクションとアイテムを見てみましょう。
メンズのテーマは「ロマンティック・モッズ」
率直な感想は(格好良いじゃねーか)です。
バーバリーブラックレーベルより、随分と今風で格好良く仕上がっております。
1枚目の写真で、早速靴に目をつけた方も多いと思います。
そうです、靴も三原氏が手掛けています(じゃじゃーん
ブランドはすでに一部店舗で展開していますが、靴がとにかく好調だそうですよ。
下は、こだわりが詰まった、スリーピーススーツです。
日本の老舗テキスタイルメーカー「御幸毛織」に別注した生地を使用し、国内トップクラスの技術を持つ工場で制作したという自信の一品。
内部構造を「総毛芯」という型崩れを防ぐ仕様にし、長く美しく愛用できるよう制作したそうです。
シルエットは細身でスタイリッシュ。もちろん国産。
価格は129,600円(税込)です。
レディースのテーマは「プログレッシブ・プレッピー」
バーバリーブルーレーベルはコンサバなイメージが非常に強かったのですが。
バーバリー時代より攻めていますね。
清潔感はしっかり保ちつつも、ファーやスタッズ、ビビッドカラー、大胆な切り替え等をデザインに取り入れた面白みのあるアイテムがありました。
レディースのシューズも、もちろん三原氏が手掛けています。
下は、「クレストブリッジチェック」を使用したワンピース。
ブランドとシーズンを象徴するようなアイテムですね。
一枚で決まるし、トラッドだし、ブランドものと一発でわかるしで…売れそうなアイテムです。
各42,120円(税込)なり。
トレンチコートなら、まかせろ!
ショーの最後は、圧巻のトレンチコート大行進!
三原康裕氏のデザインと三陽商会の技術力が結集して出来上がったコレクションですが、やはり三陽商会(バーバリー)といえば、伝統的なトレンチコートですからね。
黒の丸ボタンには、ブランドロゴが。
襟の裏には、赤ベースのクレストブリッジチェックがあしらわれており、良いアクセントになっていました。
ショーでも、アウター目白押し。
モッズコートやポンチョのほか、レザーのブルゾンなど様々な種類のアウターを提案。
「クレストブリッジチェック」を大胆に使用したアウターも!
「バーバリー」なしでどこまでやれるか
7月期の売上げは「想定通り」だそう。
先に書いた通り、靴が非常に好調で売上げを引っ張っているそうです。
どこのブランドも、シーズンの頭に売上げを引っ張るのって、靴やバッグのことが多いですから…。
“ミハラヤスヒロ”効果だけでもないとは思うのですが、三原康裕氏を知る者としては、どうしてもシューズを見てしまいますよね。
ブランドの強みですから、販売員もそこは大プッシュしているでしょうし。
ちなみに、下はブルーレーベルのスニーカー。
ネイビーがナイロン製で、24,840円。黒と白は牛革製で、39,960円。
バーバリーブラックレーベル・ブルーレーベルを購入していた人にとって、バーバリープローサムやロンドンは高価なはず。
ブランドの路線も大きく変わらないしで、既存顧客を繋ぎとめられそうな気がしますが…。
それでも、「バーバリー」の名前に惹かれて購入していた人たちは絶対にいるし、その人たちが離れてしまうのは仕方無しです。
ブラレとブルレは三陽商会独自のライセンスブランド。こんなに安くバーバリーが買えるのは日本だけだったわけです。
だから、外国人客の買上げも多かったブランドなのですが、外国人客たちはバーバリーじゃないなら…と、全く来なくなるかもしれない。
…その辺をどんだけカバーできるかですなあ。
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三陽商会、バーバリーの流れで沢山テナントは確保しておりますので。
デビューシーズンにして、いきなりの全国展開でございます。
これが大成功となれば、三陽商会は(ホッ)、三原康裕氏は大手柄!
三原氏的には初めての外部ブランドのディレクターです。
これが成功すれば、氏のキャリア的にも意味は大きい。
…成功するといいですね(どきどき
以上になります!
オンラインでの取り扱いは、9月1日からです。
ブランドデビューのシーズンということで、かなり気合が入っております。
北海道から九州まで、全国にお店も沢山オープンします。
気になる方は、お近くのショップへぜひ。
オンラインストアは、9月1日にオープンするそうです。
詳しくは、公式サイトをご覧ください。
http://www.crestbridge.jp/s/
参考になれば、幸いです!
WD
「ブラックレーベル」については、自分の中ではなぜか「別物」という印象が強くて、「バーバリーが安く買える!」と思ったことはないです。
ちゃちにならず、でも高過ぎない範囲で、独自性を出してほしい(偉そうですが)。1枚目の画像のシャツ等は結構好きなので…
「プローサム」は見る分には好きですが、いかんせん高くて、買ったことがありません。
でもライセンスってややこしいと言うか分かりづらいです。「マッキントッシュ」と「マッキントッシュ・フィロソフィー」の関係も、よく分からないです。
サイズの問題もあるから、「ライセンスは嫌だ」とは言わないですが。
chanboo(管理人)
「ブラックレーベルが別物」感、わかりますよ。
今でも、丸井系とかお兄系みたいなイメージが私の中でありましたし…。
今回のブランド刷新で、メンズは特に変わったイメージです。単純に格好良くなったなあと思います。
トラッドなアイテムが多く、幅広い年齢層にウケそうです。
クレストブリッジチェック、なかなかいいですよね!
バーバリーチェックのように赤系、黒系、青系など色のバリエーションもあるっぽいです。大判のストール辺り、値段次第では欲しいなと思いました。
プローサムが定価で買える人は、そうそういないですよ 笑
日本で売っても、売上げの半分はアジア圏のお客様によるものだと思いますよ。
マッキントッシュの辺りもややこしいですね。
マッキントッシュ・フィロソフィーは三陽商会のライセンスブランドで、企画製造販売など全てを三陽商会が手掛けているという…。
さらに、マッキントッシュ・ロンドンというブランドを作るので、余計にややこしいことになりそうです(苦笑
ちなみにこちらも完全な名義貸しで、企画製造販売は三陽商会のようで…。
「セカンドライン」かといえば、微妙に違うんですよね。
例えば、マークジェイコブスとマークバイのような関係ではないわけで…。
ちなみに、マッキントッシュそのものは、八木通商という会社が取り扱っています。
ymst
トラッドでいいですね!
クレストブリッジチェックのアイテムもいいですが、ストライプのジャケットも格好良い!見てみたいです。
でもやっぱり靴です、靴が見たい(笑)
以前のブラックレーベルには全く興味なかったですが‥かなり興味湧いてます。
chanboo(管理人)
クレストブリッジになって、メンズは特に良くなったなあと感じます。
ストライプのジャケット、モッズっぽくて素敵ですね!
シーズンテーマが「ロマンティック・モッズ」だから、同じテイストのアイテムは揃うのではないでしょうか。
9月1日に本格始動したら、フラッグシップショップに行ってみようと思ってます!
優秀な販売員も集めてるだろうし、三陽商会の本気が見たい…
ブラックマダム
三陽商会、こう来るんだ、、、やはりというかなんというか。
三原さんといえば靴というイメージがやはり強いですよねぇ。
子供の同級生に、家族全員バーバリー着ている一家がいましたよ。
幼稚園は制服だから、その子は靴と靴下がバーバリーでした。
おばあちゃまが買ってくれているのを皆が着ているらしいのですが、着させられてる感があるせいかオシャレでは無かったです。
SALEにはならないブランドでしたね、確かに。
その家族はバーバリーの上顧客かと思われますが、ファミリーSALEに呼ばれたことは無いって言ってました。
契約切れ間近の時期に(今年です)我が家にラルフローレンとの合同SALE招待状が高島屋カードから来ていました。
ファミリーSALEのように別会場で行う形式でした。私はバーバリーで殆ど買ったことも無いし、行きませんでしたが。
chanboo(管理人)
こんにちは!
家族全員バーバリー一家、いますよね。同じく全員ラルフローレン一家も昔からいますよね 笑
やはりそういう方々って、服のデザイン質どうこうの前に「バーバリー」であることが重要なのだと思います。
そういう方々は、今回のように「バーバリー」の冠が外れるた「クレストブリッジ」では買わなくなってしまうでしょうね。
バーバリー一家はその後、何を着るのでしょうか…。
三陽商会のファミリーセールは、基本的に社員とその家族と株主を招待するものだったと思います。だから上顧客でも案内は来なかったかもです。
高島屋主催のファミリーセール、ラルフローレンと合同だなんて大混雑したに違いありませんね!
私は、アムロちゃんが結婚発表の時にバーバリーブルーレーベルを着て大ブームになった時以来、買ってません…。もう十何年も前ですね…。