今年の冬のコートどうする?

気は早いですが、2014-15年秋冬シーズンの話。

冬の大きな買い物と言えば、アウターです。
冬ってアウターでほとんど身体が隠れるうえに、別に毎日同じ物を着たって変でもなく。
十分にお金をかけてもいいポイントに思います。

人によって予算は違えども、アウターは買ったら数年は着用するはず。
汗などのダメージも受けにくく、長持ちもします。

コレクションなどから、今年のアウターのトレンドを考察します。

デザインがより豊富に、チェスターコート

昨年の大きなトレンドだったチェスターコートは、今年の冬も主役になりそう。

チェスターコートの定義がもはやあやふやとなっていますが…。
まあ、前がテーラードジャケットのような形になっていて、丈は太腿〜膝丈くらいの長め丈のウール素材のコート、くらいに捉えれば良いかと思います。

 

e99ce38cce6bc973cb63cecc7723a4e556bc059d_m

 

昨年より、きれいな色や織り生地などを使ったものが出てきて、バリエーションが増します。
昨年は紺・黒やグレーがメインでしたが、今年はキャメルなど茶系も多く出てきます。

シルエットは、肩を落とし身幅や袖口幅などに余裕を持たせ、全体的にワイドめに仕上げたタイプも出てくるはず。
“ワイドなシルエット”はトレンドキーワードなので。

 

スタイルが良く見え、着るだけでなんだか格好良く決まるアイテムなので、今年も支持されると思います。

単品で十分かっちりした印象を与えられるチェスターコートは、引き続き流行するスポーツテイストの”超カジュアル”なアイテムともミックスしやすい。
新たなトレンドのアイテムとも相性が良いと思うので、そういう意味でも使われそうです。

 

gucci_M_14AW_01

carven_14aw_2

ひとひねり、ダッフルコート

定番ダッフルコートも、ひとひねりあるものを。

例えば、来季のキーワードである”異なるものの同居”が、デザインに反映されているもの。
トグル部分が、通常とは全く違う素材だったり、カラーブロッキングされていたり、一部に異素材が使われていたり…そういう「ちょっと違う」ダッフルコートは注目です。

 

carven_2014aw

 

今回目立つのが、ダッフルコートの前を閉めるヒモ的な部分。
ここが長くとってあったり、素材が面白かったり、位置がずれていたりと、ここにデザインを施しているものが多いです。

派手すぎて着辛くなるわけでもなく、良いポイントになり、着やすいと思います。

色は、キャメルや薄いベージュ、黄の強いカーキなど、やはり茶系が目立ちます。

 

UNDERCOVERISM_2014AW

ca81477daa1883b380d8eb0389dd88450430462a_m

ブームは続くよ、スタジャン・ブルゾン

スポーツテイストのブームが継続するため、スタジャンのブームも続きそうです。
コレクションでも、予想以上にスタジャンが多く発表されていました。

特に、リアルクローズ(売れ線)を重視する日本のブランドは、スタジャンを多く入れていました。
冬のストリートぽい着こなしにも外せないアイテムなので、このまま流行しそうです。

ただ、先にも触れた通り、”異なる要素の同居”はキーなので、ここにも反映されそうです。
カラーブロッキングを筆頭に、胃素材のドッキングであったり、面白いギミックや、パーツで外したりと、昨年より面白いデザインが楽しめるのではないでしょうか。

大人っぽいシックなデザインから、異端なモードアイテム、スポーツ!な王道デザインまで。
求めるスタイルにより、お好きなタイプをどうぞ。豊富です。

soe_2014aw

sacaiM_2014aw_1

シックなもの、個性的に着られるものも沢山あります。
若者だけのものではありません!

N_HOOLYWOOD_2014aw_1

個性的、ガウン型アウター

抵抗がある方も多いであろう、ガウン。

ウールやニットで作られた、ゆとりあるシルエット。
来季は、ラグジュアリーでリラックスした雰囲気をまとうイメージです。

前にボタンなどは無く、ラフに羽織るタイプが主流です。腰紐が大体付属。
羽織るだけで雰囲気は出ますが、まあ、着辛い部類のアイテムではあります。

なんだか紳士の外出状態で恥ずかしい/////って方は、アウター以外をカジュアルなアイテムで固めてしまえば、上手くバランスが取れると思います。
腰紐をつかわず、ラフに羽織ってしまうと着やすいかと。

個人的には、ガウン型のアイテムは大好きなので、ぜひ男性の皆さんにも挑戦して頂きたいです。

sise_2014aw

ニットガウン(ニットアウター)は結構あると思うので…
どうせなら、高級感溢れるウール素材のガウンに挑戦したいものです!

kazuyukikumagai_2014aw

PaulSmithM_2014aw_1

 

おまけ:注目すべきはこれ

アウター選びにも影響する、トレンドがいくつかあります。
いくつか紹介します。

・相反する要素の同居

アウターだと、主に異素材のミックスでしょうか。
普段はここにコレ使わないよね、っていう組み合わせは注目です。

・タイトよりワイド

服全般において言えるのは、タイトよりはワイドなシルエット。
全体的にダボッ!ダラッ!というよりは、どこかをワイドにしたら他で適度に締める着方をし、バランスを取るようなイメージです。
アウターも、チェスターコートの部分で書いたように、肩が落ちていたり身幅が広めだったり丈が長めだったりする、大きめシルエットのものに注目です。
ガウンも、大抵がワイドシルエットといえる作りですしね。

・ファーに代表されるケモノ感

ファーがトレンドに挙げられているので、一部分にファーがあしらわれたアイテムも登場しそうです。上に挙げた”相反する要素の同居”の表現に、ファーを使ったデザインも出てきています。
ボアやムートンなど、ケモノっぽい素材感は注目です。

・茶系が豊富に登場

先日からお伝えしている通り、茶系はトレンドカラーです。キャメル、グレージュ、ライトベージュなど、様々な茶系のカラーのアウターが出てきそう。茶系に近いところで、カラーアウターはボルドーに注目。

undercover_men_14aw_1

 

以上になります!

そろそろ秋物がお店に並び、アウターの実物の見本が見れたり、写真でどんな物が出るかがわかるようになってきました。
実際にシーズンにならなければわからないこともありますが、流行と言えるのは、こんなところではないでしょうか。

レザーのライダースも多く出てきますが、もはや定番かなと思ったので外しました。
来季も異素材ドッキングはどこも多そうです…身頃と袖が素材感が違うパターンは引き続き見られそう。

 

他にも、2014AWの流行もろもろについて、まとめています。
よければ、そちらもどうぞ。

記事一覧 → 【2014年秋冬】メンズトレンド記事まとめ

 

参考になれば、幸いです!