使ってみて初めて「うわぁ…」ってなる

 

なにかしら、経験ありませんか?

素材というのは特性があって、知らないと、
悲しい事態を引き起こすことがあります

男性は、女性に比べて事故も少ないかとは思いますが…

夏には夏の、冬には冬のトラブルが素材であるので、
思いつく限り、ご紹介してみたいと思います

 

1.スエード素材

いわゆる裏革、なんて言い方もします
ツルツルじゃなく、バサバサした革のことです

基本的に、スエードは色移りしやすいです
他に移す場合もあれば、他の色を貰ってしまうことも…

天然ではない合皮タイプでも、同じ現象が有ります

こんな革がスエードです

スエードは、非常に扱いがやっかいな代物で、
素人のケアでは、長くきれいに愛用するのは難しいです

汚れた場合、汚れを落とすのは非常に困難!

 

足下にスエードを持ってきたいならば、
汚れのことを考えれば濃い色目がオススメですが、
足が触れる作りだと、足や靴下に見事に色移りする覚悟を。

 

厄介なのは、バッグです

「洋服に色が移った!」被害者は多数です…

もし移ってしまったら、落ちないと思った方が良いです
直接擦れるタイプで色が濃いバッグは、本当に注意してください

特に安い物は、色移り率が高いです

品質で随分左右されますが、基本「移る」と考えて取り扱いを!

 

 

 

2.上質ウール・カシミヤ

上質ウールやカシミヤの方、扱いが難しいです

高価な物ほど丈夫、と車と同じように考えている人が、
たまに存在するんですよ

服に関しては、大体が逆と考えておいた方が良いです

高価な方が扱いが難しく、弱い。

 

素材の丈夫さだけ言えば、大体は安いものの方が上です。

縫製は、高いものの方が上です、基本的に。

 

上質なウールやカシミヤは、虫にとって最高のご馳走!

クリーニングに定期的に出し、
高級品のみ、クリーニングした物だけで別保管するべきです

上質だと肌触りは最高だけど…

私はsacaiのウールニット、2着も虫に喰われました…
カシミヤのストールも喰われてた…大ショックです

でも、一緒に入れてたユニクロや無印の安いニットは全部無事!

虫も、わかってるんですねえ…

高級ニット類は、維持にもコストがかかります

 

 

3.敏感肌の天敵、アンゴラ(モヘヤ)

ニットがかゆい、そんな人はいませんか?

アトピーの人は、ニット全般が苦手だったりします
かゆい原因のひとつが、アンゴラ(モヘヤ)素材。

ふわふわしたニットは、大体この素材が使われています

ニットのふんわりした風合いを出すためにアンゴラは、
頻繁にニット類に混ぜられるのですが…とにかくチクチク。

見てるだけで痒い!痒いよ!

ニットが痒くて苦手な方は、まずアンゴラに注意してください
試着したときは大丈夫でも、時間が経ってチクチクしてくることも。

たまにコートにも入っているので、要注意です!

冬の暖かアイテムを購入する際は、必ず、素材を確認しましょう

見た目は柔らかくて良いのですが…駄目な人は全く駄目。

かく言う私も、絶対駄目です、チクチク。

 

 

 

4.シワになるぜ、リネン

夏の定番素材、リネン

基本的に強く、肌触りも優しく、涼しい素材です
使う程柔らかくなる、とも言われますし、基本は強い。

赤ちゃんの衣類にもよく使われる、優しい素材ですが…

風通しが良くて涼しいぜ

難点は、シワになりやすいこと

着て1日経ってみれば、シャツなら肘や脇まわりが、
パンツなら膝まわりやお尻や股の辺りなど、
脱いでみたら、シワだらけ!って状態になっています

シワの取り方を理解していないと、シワシワで汚く、
だらしなーいことになってしまします

リネンのアイテムを購入するなら、
シワになりやすいことだけ、頭に入れておきましょう

 

 

 

5.お前は本当に強いのか?エナメル

まるでポケモンのように、強さと弱さがわかりやすく同居

エナメル素材です

エナメルは基本的に、革の表面に樹脂で加工したもののことです。
ツルツルしてる、丈夫そうなアレです。
財布やポーチ、靴などの小物に使われることが多いです

ほら、部活の四角いバッグ、あれもエナメル。
(おそらく革は使っていないけれど)

格好良く言うと、ヴィトンのヴェルニシリーズもエナメル。

部活バッグに使用されるだけあり、
水や泥をはじき、汚れに強いのが良いところ。

エナメルの靴は使えます

 

弱点は、温度の変化に弱いことです

 

寒ければヒビが入り、熱ければベタっとしてしまう

今の日本はとにかく暑いので、
暑さと湿気からのベタつきの方が、怖いかもしれません

また、日光(紫外線)にも弱いです
日焼けし、変色してムラになったりしてしまいます

黄ばむ、といった印象になるので、嫌な感じです

あとは、レシートなどの文字が転写されちゃうトラブルも、
エナメルあるあるですね…。

 

水に強いのかと言えば、一時的に強いだけです

ちゃんとケアしないと、見事に劣化していきます

 

 
怖くて何にも着れないじゃねーか、そう思わずに!

ネガティブ情報ばかり書きましたが、良いところも沢山。

安いものなら、使い捨て感覚で良いと思いますが、
高価な物を購入したときや、お気に入りだったらば、

正しいケア方法などを知り、きちんと扱わないと…
すでに手遅れ、悲しいお別れを迎えることになりかねません。

 

だから、ケアに関しては気をつけて頂けたらと、思います

最近は、加工技術も進歩して、随分改善されているとはいえ、
まだまだ覚悟は必要だと思います、高価な物ほど。

鞄や靴を買ったら付いてくる、取り扱い注意書。

あれ、1回はちゃんと読みましょうね!
いいこと書いてありますよ!

これ美味い