素晴らしい試みではありませんか!
85歳のおばあちゃん、きよゑさんがぼけ防止に作っていた
マスコット人形「ぼけぼー」を、
ネネットのデザイナーさんが気に入り、ネネットで販売することに!
一部店舗で展示と販売を行うそうです
デザイン、色使い共に、非常にネネットぽいですね!
これを85歳のおばあちゃんが針と糸でチクチクしてると思うと、
なんだか、胸が暖かくなります。。
身近に高齢者の方がいる方はわかると思いますが、
何を作るか考え、針と糸を操り、フェルトを切り、作る。
この工程って、相当レベルが高い。
85歳でこの人形を自ら作るのは、かなりすごい。
ぼけ防止とは言っても、すでに少しぼけている可能性もある。
もしかして、元々裁縫が得意な方で、過去の経験や記憶を元に、
このマスコットを日々ちくちくと、作っているのかもしれない。
この人形は、きよゑさんの人生を語るようで、じんわりくる。
エイネットのブランドらしい色合い、デザイン
デザイナーさんは、この「ぼけぼー」について、
「多くの人にパワーと魅力を知って欲しい」とのこと。
私も、たいへん同感です
いまの高齢者の方々って、戦争も経験し、
戦後の日本の激変の中、必死で生きてきています
私たちとは経験してきていることが全く違います
本当にパワフルで、凄いと感じます
認知症でいわゆる「ボケている」状態になってしまい、
同じ話を何度しようが、時間がわからなかろうが…
得意なことだけは、完璧に出来たりするから、凄い
その凄さには、目を見張るものがあります
戦争を経験して、がむしゃらに頑張ってきた世代、
主婦の方でも大変苦労をしていて、スキルが凄いのです
「料理が出来る」も、全然レベルが違います
どなたから送ってきた人生を聞いても、非常に面白い
皆さん、凄い体験を、普通の顔して笑い飛ばします
いまの高齢者の「あるある」は、レベルが違いますよ
その知識や持つ技は、非常に力強く、確かなもので、
ただ失っていくには惜しい財産だと、私は思っています
今回の、ネネットときよゑさんのコラボレーションのように、
もっと高齢者の技術や感性が注目されればなあと、思います
高齢者と介護職だけのコミュニティで展示などをしても、
外の世界には全く伝わりません
今回のように、若者やファッションの世界と、
高齢者のスキルがリンクして、相思相愛の関係が築ければ…
もっとこれからの社会が、面白くなるはずだし、
我々若い世代に受け継がれる物が、きっとあるはず
高齢者に、よりこういう観点からスポットライトが当たれば…
きっかけ作りも、なかなか難しいですけどね
ネネットのぼけぼー展が、多くの人に何かを与えられて、
いいきっかけが生まれればなあと、思います
★ぼけぼー展 in Né-net
2013年8月8日(木)~9月4日(水)代官山店
2013年9月12日(木)~10月2日(水)EST(大阪)・熊本New-s
気になる方、ぜひ見に行ってみてください!
新聞付きで、ひとつ315円で販売する予定もあるそうです!
私の知っている方で、80過ぎのお爺さんなのですが、
ずっとテーラーでオーダーのスーツを作っていた方がいます
今は腰が曲がり、手が震えて針は扱えないのですが、
私が良いジャケットを着ていると、必ず褒めてくれます
(逆に高級でも褒められないと、苦笑もんです)
いい服を着ている人のことを、覚えるんですよ!
職業病でしょうね、感動です
長生きして、ずっと私のジャケットを鑑定して欲しいです
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