若い子のファッション熱はどこに向かうのか

最近のハイブランドのバッグ戦線を見ると、
CELINEのラゲージが一人勝ち状態です

確かに、あれは使いやすいと思います
特に小さいサイズは斜めがけも出来て、ちょっと良いなと。
値段も高すぎないのが魅力なのでしょう

これがラゲージ、青山での所持率は異常

 
ちょっと前は、BALENCIAGAのエディターズバッグ!
これもみんな、こぞって持ってました
海外セレブが斜めがけしたりしてて、格好良かった

 

懐かしや、流行ったの5年くらい前?

 
こうくると、Chloeも流行りました
基本的にフォルムが女性らしくて、可愛らしいのが魅力
梨花のイメージです、なんとなく

 

Chloeはブランドまるごと流行った感じ

 
今のCELINE爆勝状態、いつまで続くのやら
そういや、ゴヤールも男女共に流行って定番化しましたっけ

 

ハイブランド群、昔に比べて若い子が全然持ってない

アラサー以上の方ならご存知の通り、
15年くらい前に、ハイブランドブームがありました

ナイロンプラダ、ヴィトンモノグラム、グッチモノグラム…
エルメスの無駄に高いトート(リュック)シリーズ…

高校生が一生懸命バイトして、ブランド買ってた時代です
男性も財布やベルトを、みーんな持ってました
10代から70代まで、女性は、みーんな持ってた
まだ小室哲哉、モーニング娘。の時代でしたね、懐かしや
これはよく、30歳以上のアパレル関係者とも話しますが…

現在のように個人バラバラの価値観の元にファッションを楽しむ、
しまむらやH&Mでいいじゃん!な風潮は昔には無くって、
今よりも「良いものを持ってナンボ」な時代ではありました
言ってみりゃ、ブランド重視!な時代でした

今より、物自体よりブランドで買ってた感は否めません
一見ただの白いTシャツなのにブランドだから云万円出す、
この感じ、この感覚は、昭和生まれまでかもしれません

ただブランド頼みしたかったわけでもなくて、
安くて格好良い物ってのが、昔は本当に少なかったんですよ

で、最近の若い子には、ブランド物が売れないらしい

いまCELINE買ってんのも、アラサー以上(確かに)
必死にバイトして買う!って情熱も憧れも無いんでしょう
冷静に考えたら、それが正常なんですけどね

ハイブランドだけじゃなく、ブランドも買わない
パンツが約2万のラインの価格帯のブランドも苦戦中
若い子には、ブランド物全般が、売れないらしいです
見には来るらしいんですけど、買わない
もちろん、買う子だっているんですけど、明らかに減っている
セールには来るけど、買う量が少ないし、割引率低いと買わない

 

最近、個人的に再評価しているヴィトン

 
で、最近、裏原ブランドがバタバタ倒産してますけども、
そういう若者のブランド離れも関係してると思います
最近、アンダーカバーもセカンドラインをついに、作りました
(ここはメインの単価を上げすぎ!上げざるを…ってとこ?)
実質10代〜20代をメインターゲットとするようなブランドって、
単価が高いところは非常に危ないと思うわけです

特に、ブームに乗って個性を作らず適当にやってきたところは、
生き残れる理由が無いですよね
セレクトショップのオリジナル商品も単価下がってますし、
安価なライン・ショップも続々作っています

アラサー以上の皆さん、最近ジャーナルスタンダード行きました?
全体的に安くなってるし、なんだか普通の店になってますよ
価値の低いブランドが淘汰されるという意味では、
それはそれで良いとは思うんですが、
価値があると判断されるべきブランドまで、消えてしまうのは、
なんだか残念だなあと…思う訳です

「高いから買わない!」じゃなくて、「価値が無いから買わない!」
みんなの判断基準がこれになったのなら、別に良いのですよ
ただ値段で買う買わないを決めてしまって、
素敵なアイテムがあったら、似た物をH&Mらに探しに行くっつー流れ、
これは寂しいなあと思う次第であります

 


私は昔からFENDIが結構好きです

 
いま、アラサーやアラフォーは小金を手にし、
憧れのブランド品を購入することで、ブランドを支えています
(これは昔からの流れと言われてますが)
これがスライドして、今の若い子達がアラサー以上になった時、
みんなブランド品を買うんでしょうか?

大丈夫なんでしょうか、日本のブランドたちは
今から新しくブランドを始めるのは、結構大変だと思います
メーカーから新ブランド発表も、あんまりない
あっても、30代以上の大人向けが目立ちます
モードめで服好きが買う感じのブランドが当たってるっぽい
(ENFOLDとか、BEIGE,とか…)

メーカー各社も考えてるし、わかってる
各ブランドの商品展開、値段やサイズや路線の変化などから、
そのブランドの台所事情や、顧客層を透かして見てください
そういうことを考えながら、ブランドをウオッチすると、
また違ったファッション業界の楽しみ方があります

とりあえず、お気に入りのブランドがあるならば、
消費者としては買ってあげるのが一番!
いやもう、それ以上も以下もないと思います

いまの若い子がアラサーになる頃も、
結局はいまのアラサーがアラフォーになり、
アラフォーがアラフィフになり、消費を支えてそうな気がする
確実に価値ってものが変わっているなか、
10年後、みんな何を買って、何を持っているんでしょうか

 

小難しい本ですよ

 
◆個人的 買い物日記◆

コレクションに出しているようなブランドでも、
結構危ないという噂をちょこちょこ聞く
特に東京コレクション出展ブランドは、結構アレげ
10年前の東コレレポート見てても、
そのまま現存してる方が、結構少ないような気がします
デザイナー同士が袂を分かつのは仕方がないですが、
倒産とかは、やっぱり悲しいです