いま思えばそれなりに楽しかった
人気なので、第四弾です
検索されているワードなんかも元にして、
今回も色々と私のアパレルでの経験を書いてみます
★過去シリーズはこちら★
Q.一番嫌な仕事ってなんだった?
正直なところ、シーズン立ち上がりやイベント時の、
お客様のアポ取りでしょうか…
ご来店日・時間の確約を取らなくてはいけなかった
お返事が必要なので、電話をしないといけなくて。
電話って、知らない番号なら出ないのも普通ですし、
何度もかけられるのも、ちょっと怖いじゃないですか
その辺のバランスが難しかったです
事前のアポ確約数を提出しなきゃいけなかったので、
こういうことがあるとわかってからは、
普段から策を考えたりして、結構プレッシャーでした
ちなみに、意外に地方店の方がアポは取れていました
地域密着型で、お客様との距離が近くなりやすいのです
主婦の方などが、遊びに寄る感覚で気軽に来てくれます
都会は、仕事帰りの方や、ブランドに縛られない方、
観光客の方等が多いので、事前確約は難しかったです
ついでに、受注会自体も、割とプレッシャーでした
来店数数と予約点数を求められたので。
Q.嫌な販売員の同僚ってどんな人?
個人的には、裏方仕事をしない人、でしょうか
提出書類系は基本的には店長がやるにしても、
掃除も適当、ストックを片付け無い、検品・納品作業をしない、
商品のケア(アイロンなど)をしない、などなど…
こういう人に、割とイライラしました
売上目標がある場合、多分、一番嫌われるのは、
他人の売上を取る人じゃないでしょうか
接客の途中から入ってきて奪ってしまったり、
レジの時に自分の番号で打つとか、そういうこと
スタッフ間のトラブルの元でした
Q.万引きって多いの?
私のいたブランドは、店自体が万引きしにくいお店だったので、
セールの時くらいしか無かったと思います
窃盗は、内部犯行があります。。
百貨店やファッションビルって、超高級ブランド以外は、
一部の在庫を、従業員通用口先の共同スペースなど、
すぐ取りに行ける場所に置いておいたりします
この従業員しか入れないストックで、結構盗難がありました
棚卸しの時に、ストックの靴の箱の中身がなかったり…
他ブランドや百貨店の従業員などか、自店の人間か…?
特に若い子に人気のブランドは、内部犯行も多いらしい
あと、窃盗グループが本当にいて、怖かった
ファッションビルのような営業時間の長い店は、
シフトの関係上、開店すぐは一人だったりします
そのときを狙って、数人で来店し、
一人が試着に入り店員を引きつけて、その隙に…的な。
この手口は当時多かったです
ちなみに、ほとんどがアジア系の人のようでした
当時は、銀座や丸の内なんかで多かったです
Q.しつこい接客の回避法は?
服に少しでも触ると、ペラペラ喋ってくる人いますね
しかも話が長い
かといって、大人が無視決め込むのも、失礼な気がする
手がつけられない程、グイグイくる店員は置いておいて、
イヤホンをしていると「話しかけられたくないんだな」、
と思う販売員がほとんどでしょう
一応「よければご試着〜」なんて声を掛けますが、
それでイヤホンを外さないなら、察します
イヤホン策以外だと、話しかけられている間、
「はあ」みたいに気のない返事をし続け、
最後に試着をオススメされた時にだけ、
「いえ、大丈夫です」とハッキリ紳士的に断るという手も。
これで、大体の販売員は距離を保つはずです
はっきり、「すいません一人で見たいので」って、
なかなか言いにくいですよねえ
Q.聞かれて困ったことは?
あるあるとしては、
「これセールに出ますか」「セールいつからですか?」
「これセールで何割引になりますか」
「これ在庫たくさんありますか」
この辺りじゃないでしょうか
セール系の質問対応は割と得意だったんですが、
私が印象に残っているのは、
「どれがオシャレですか」
「デートに着ていくならどれがいいですか」
とか抽象的なことを聞かれると困りましたね
(そんなもん人によるだろーが)が本音ですから
Q.販売員から他職種へ転職したい…
これ、よく相談されます
転職の厳しさって、基本的に年齢に比例しますよね
全く違う職種に移りたくて、希望職種があるならば、
出来る限り若い方が、有利には違いありません
高卒で販売だけをずっとやってきた、アラサーともなると
やはり他業種へは苦戦するでしょうね
(販売以外に、何かスキルがあれば話は別です)
販売って、考え方変えれば「営業」です
常にアドリブきかせてあーだこーだ物を売るんです
人への対応はプロのはずですから、
そこが買われる職だと、有利かなあとは思います
Q.みんな自分のブランド好きなの?
バラバラです
好きで入ってきた人もいるし、条件で入った人もいます
直営店の少ない規模の小さい東京ブランドとかなら、
そのブランド好きしかいないとは思うのですが、
大きくなればなるほど、自分のブランド好き率は下がります
自分のブランドの服を、普段着る人と着ない人がいます
着ない人は全く着ず、店に置きっぱなしです
店頭で着れなくなったら、即売る人とかもいました
オークションで、同じブランドの今季物をどんどん出してる人、
ほぼそこの店員だろうなーと見てます
割と、服を売ってお金にする人は多かった印象です
Q.いい大人ですが販売員になりたいんですが
25歳くらいまでなら、未経験でも割といけると思います
何らかの接客業や、あとは営業職などを経験していると、
スキルが近いので有利だと思います
アラサーくらいになってくると、正直辛い部分はあります
大型店舗で、接客スキル自体は大して問われない、
ファストファッション系なら、採用はされると思うんですが、
ガッツリ接客するショップは、難しいかもしれません
アラサーともなれば、店長が年下の場合は多々有ります
未経験の30歳新人が入ってきたら、正直、お互いやり辛い
その辺も覚悟しなくちゃならない
あとはぶっちゃけ、見た目は大事です
顔が可愛いのはそりゃ有利だけど、雰囲気がブランドに合うか。
ブランドの服を魅力的に見せられる人は、ポイントが高い
今日はこんなところ
販売員だったからこそ、私は好きな店員さんから買ってあげたい
いまや通販で買う方が楽なのに、わざわざ行って買うのは、
完全に店員さんへの敬意と感謝の気持ちが大きいです
(もちろん、会いたい、ってのもありますが)
1回の接客で「会いたい」「話したい」って思わせられるかが、
顧客を作れる店員と、それ以外の違いだなあと思います
お気に入りの店員さん、いますか?
もしいたら、なるべくその人から買ってあげてください
販売員自体、顔と名前を覚えてくれて「こんにちわ」なんて
言ってもらえることが、何気に一番嬉しい瞬間かもしれない
■今日の欲しい物■
これかHYKEのダッフルコートが欲しい
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