「コレクション見て何が楽しいの?」
内心、そう思ってる人いませんか?
この間、ファッションに興味の無い弟に言われて「ハッ!」としました。
パリコレとかのショーって、そのブランドの信者かファッション関係者じゃないと、理解できないんじゃないか。
っていうか、庶民にとって何の参考になるの?着れるような服無いじゃん、見てどーすんのこれ?
…冷静になれば、そう思うのも、当たり前だと思いました。
今回は、パリコレクションや東京コレクションなどの楽しみ方を、私なりに3つ、ざっくりとご紹介したいと思います。
★1.コレクションはイメージ紹介と捉えて見る
まず、コレクションはショーです、ファッションショーです。
ショーであるからして、カタログではありません。
あれは、そのシーズンにブランドが表現したい世界観を、人間と空間を使って洋服で表現した、ショー(見せ物)なのです。
ショーにも色々あり、日常で着るイメージが湧きやすいものと、ぶっとんだ世界観のショーとが、あると思います。
「こんな服だれが着るんだよ」「あんなスタイリング無理だろw」「乳首出てるぞw」
こういった感想は、あながち間違いではないのです。
ファッションショーはショー。実際に日常に着るファッションを見せる場ではありません。
ブランドが見せたい世界を、まあ、大袈裟に表現しているわけです。
舞台や絵画を見るように、イメージで大きく捉えるところはとらえ、使われている素材やモチーフなどキーとなりそうな部分は点で押さえる感覚で見たら、いいと思います。
★2.アイテムにフォーカスして楽しむ
総合的に見てしまうと、「無理」「奇抜」となりがちですが、そこは1に書いた通り、ショーなのでご了承ください。
全体をイメージとして捉えた後には、それぞれのアイテムなどにフォーカスしてみましょう。
(黒をベースに、差し色は青と赤か)
(素材にはレザーが目立つな、今季のキー素材か?)
(柄はタータンチェックがメインかな)
こういったキーとなるテイストは、形を変えながらも、大体は実際の製品に受け継がれます。
製品では、ショーで使われたアイテムよりも、日常で着やすい形になって、色々な型で登場します。
あとで製品が出て来た時に、「あれは実際にはこうなったのか!」などと楽しむわけですな!(ムフフ
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★3.打ち出すスタイルの方向性を楽しむ
ショーは、見せたい世界観を表現したものです。
よって、ショーでスキニーパンツばかり履いていたら、スキニーパンツを打ち出したいわけです。
やたらロングのアウターを羽織っていたら、ロングのアウターを打ち出していきたいわけです。
スタイリングにしても、単色でまとめるものが多ければ、そういうスタイリングを提案していきたいかもしれない
(もしくは、その単色に使われた色を推したいかもしれない)
逆に柄同士や、強い色同士をやたら組み合わせていたら、そういう個性の出し方を、今回は打ち出したいかもしれない
(インパクトを与える服や着方を提案したいのかもしれない)
どういったスタイリングで、どういったイメージを今回のシーズンで表現して伝えたいのかを考えると、面白くなります。
★オマケ:大衆に受けたか確認して楽しむ
そして、実際にシーズンになって、何が流行っているかを見てみる。
当然ブランドごとに打ち出す方向性やアイテムは違ったわけで。正直、シーズンごとにブランドは、世間的に見て当たり外れが生まれます。
わかりやすくいえば、売れたか、売れなかったか。大衆に受けたか、受けなかったか。
どこのブランドがコレクションで打ち出したスタイルが、実際に街で取り入れられているのか?
どこのブランドの打ち出したスタイルが、大衆にまで届いたか。
パンツのシルエット、コートのボタンの間隔など、何か特徴的なものが流行れば、それは必ずどこかに発信源があり、ファッションの場合は大体はどこかコレクションブランドが発信源でしょう。
例えば、ギャル男の間で流行っている何かも、実は遠くジバンシィから影響を受けてきているなんてレベルの話は、珍しくありません。
流行っているか、受け入れられたか、評価されたか…
それは、例えばシャネルやプラダレベルのブランドであれば、いかに「パクられた」かは指標のひとつで。
H&MやZARA、FOREVER21辺りが、明らかに「あれっぽい」ものを出してきていれば、ある意味では「勝ち」だと私は思います。
もうその頃には、コレクションブランドは2シーズン位先のコレクションをすでに終えているかもですが、是非ここまで楽しんでください!
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コレクション、ファッションショーを、楽しむためのヒントになったでしょうか…?
照明、音楽の演出などで総合的に表現するものなので、映像で見ないと伝わりにくいと思うんですが…
なかなか全ての映像は存在しないので、難しいところ。
写真で眺めていって、「こんな格好がしたいな」と何か思うことができれば、コレクションを見て、何かを感じることが出来たということ!
ファッションショーを自分なりに楽しめるようになると、ファッションも楽しみ方が、変わってくると思います!
ショーを楽しむヒントになれば、幸いです!
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